地下水放射能汚染と地震

著:

江口 工

定価:

1,500

円(税込)

発売日:

2012/3/2

ISBN:

9784775518274

内容紹介

頻発する地震と不透明な原発事故の行方、いったい今、何がおきているのか!地下開発専門家が明らかにする地震発生のメカニズムと地下水放射能汚染の恐怖。

第1章:地下水放射能汚染という新たな危険。
・未曽有の国難から1年
・被害を拡大させた大津波
・復興は時間が解決する
・地下水汚染の恐怖
・地下水のメカニズムとは
・地表と地下は別世界
・高低に関係なく流れる
・想像もつかない速さで流れる地下水
第2章:東電が公表を拒んだ――福島第一原発の地下構造。
・日本中に広がった放射能汚染
・なぜ、地下水への汚染が未だに危険なのか
・水を通しやすい互層地形
・泥岩に対する認識を誤った東電
・地下水が豊富な浜通り地方
・60本もあった地下水汲み上げ井戸
・サブドレーン工事で使われたセメント注入工法
・チェルノブイリでも地下水対策が最重要だった
・地下水汚染でキエフが死の町になる可能性も
・チェルノブイリが最初の事故ではない
・セメント注入工法で防がれた放射能汚染
・フランスまで汚染地下水が達したという説も
第3章:地下水放射能汚染を防げ
・偽りの「冷温停止宣言」
・原発周辺のモニタリング調査が急務
・手探り状態だった政府の対応
・海への地下水流出を防ぐ
・飲み水が危なくなる
・福島原発事故対策構想
・核廃棄物の地下貯蔵の可能性
・その場しのぎにするな
・使用済みウランは生まれ故郷に帰す方法も
・除染は本当に意味があるのか
第4章:地下水大都市・東京の落とし穴
・注目された「ホットスポット」
・汚染地下水は東京にもやってくる!?
・東京の高い地下水位
・皇太子殿下と井戸水
・巨大なダムになっている東京の地下
・水没した東京駅地下ホーム
・地震で危ないのは地下街の水没
第5章:地震と地盤の意外な関係
・地震の予知は不可能に近い
・地震のメカニズム
・断層がある場所に大地震は発生しない
・断層の特性を応用した地震防止工法
・東京での地震は過度に心配いらない
・東海地震を考える
・海底調査と地震予知
第6章:3・11以降のエネルギーと日本の未来
・エネルギー政府の転換点
・既存ダムの再利用という道
・地熱発電の可能性
・地方活性化につながる「半農半鉱」

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