子爵令嬢で資産があり、スキャンダルとは無縁。そんな完璧な花嫁の条件を満たしているのに
作家志望のエイヴィスには結婚に対する興味がない。
しかし、男と女のあいだになにが起きるのかを知りたくてたまらず、
作品に深みを与えるためという口実で愛人をつくることにした。
彼女が選んだ相手は売れない作家のエモリーだ。
エモリーが過去に起こしたいまわしい事件を知っている伯爵のバニングは、
彼のかわりに自分を愛人にするようエイヴィスに提案する。
だが、八年前のある出来事が、バニングとエイヴィスのあいだに横たわっていて……。