愛すべき街場のセンパイ。
「人と被らないように生きて、それがアートになったという感覚です」
裏原宿の時代から、街場を舞台に縦横無尽。
滑走を続ける作家の現在形をコンパイル。
変わり続ける表現に、変わらない精神が宿る。
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THE POCKET ART SERIES 第3弾はぺインター・シルクスクリーンアーティストの神山隆二。
monkey gallery、Greenroom、YES GOOD MARKETで好評を集めた展示“faceless”から始まり、アトリエの壁や、exhibition “SHUT UP AND DRINK” での有田焼の作品、BEAMSのTOKYO CULTUART で行われた“ちんかみ展”での作品などなど、近年の作品を中心に収録。
神山氏の経歴や体験を辿りながらアート観に迫った巻末のインタビューでは、貴重な若かりし頃の写真も掲載。
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神山隆二
1972年、東京都出身。小学生の頃からロックやパンクを聴いて育ち、10代はスケートボードに没頭して過ごす。1991年からシルクスクリーン印刷のTシャツを制作し始め、1993年にブランド「FAMOUZ」として展開スタート。すべてのアイテムのデザインを手掛け“裏原宿系ブランド”として全国で人気を博すが、ブランド設立10周年の節目となる2003年に活動休止を発表。それ以降、個人名義でペインター/シルクスクリーンアーティストとして活動を開始する。東京・中目黒「depot」で開催した初めての個展『NEWARD』(2003年)を皮切りに、国内外での展示やブランドとのコラボレーション、シルクスクリーンプリントのワークショップなどを積極的に行なう。